長利和季からお知らせ
日頃より長利和季を支え、応援してくださって本当にありがとうございます。
2018年3月9日のワンマンライブ 『いつか光を失くしても』お陰様で大きな事故やトラブルなく終演することができました。暖かな雰囲気に包まれたまま初めてのワンマンライブを成功させることができてとても嬉しいです。あの日ステージから見ることのできた景色は、僕の音楽人生において間違いなくかけがえのないものになりました。降水確率100%というとんでもない状況であるにも関わらず足を運んでくださって本当にありがとうございました。
前もってワンマンライブ内でご報告させていただきましたが、本日を含め出演が決まっている3月のライブをもって、一切の音楽活動を休止することにしました。
1年半前、歌うときにだけ喉に力が入らなくなることがあり、診察の結果、脳神経疾患があることが判明しました。幸い命に関わるものではなく、今のところ日常生活を送るのに差し障りありません。しかし、その後の検査で喉だけではなく右手にも同じ症状が見られることが分かり、当時の僕にとってその事実は、とても大きな絶望でした。
歌うとき、鍵盤を弾くとき以外は本当に何の問題もなく、まるで病気だと信じられないほど健康で、体調にも少しの影響もありません。なぜ歌うとき、鍵盤を弾くときに限り、喉や右手の制御がきかなくなるのか原因がはっきりと分かっていないらしく、早急な完治は難しいとのことでした。
この活動を始めてほんの2年、小さい頃から歌を歌うことが大好きで、中学生までは合唱、高校では軽音楽部。音楽と離れたことなんて一度もないくらい音に溢れた人生を歩んできました。
それが今、歌を歌わなくなるということが、自分自身どこか信じられないでいます。
本当は1年半前に病気が判明した時点で治療に専念すべきでしたが、突然のことに納得することができず、せめて大学を卒業する2018年の3月までは音楽人として走り抜けようと決心しました。
そして、自身の活動の集大成、自分の中での分岐点として行ったのが、先日のワンマンライブ 『いつか光を失くしても』でした。
この2年、人生の中で心の支えになるもの、明日を生きる糧になるものを『光』と呼んで活動してきました。
歌うこと、ピアノを弾くこと、そして、僕の歌をたくさんの方に聞いてもらえること。そのことが僕にとっての光です。
僕はずっと、心のどこかでその光をいつか失ってしまうと思っていました。でも、活動を続けていくうちに、僕にとっての光がその一つだけではないことを感じました。
とうに活動できなくなってもおかしくなかった身体が1年半ももってくれたのは、今まで支えてくれた家族、友人、そして、歌い続けていたからこそ出会うことのできた人たちがいたおかげだと心から思います。本当にありがとう。あなたたちの暖かさに恵まれていた僕はとても幸せ者です。
あなたたちの存在はたしかに僕の『光』です。この光が消えることはありません。
なんだか今生の別れのような書き方となりましたが、僕は音楽人として生きる道を微塵も諦めていません。必ずまたステージに立つと、歌を届けると心に決めています。
いつかあなたが心の支えを失ったとき、僕の歌があなたの『光』になりますように。
3月の終わるその一瞬まで音楽人でありたいから、活動を終える3月31日までのライブをツアーと称して、この逆境もまた自身の糧に最後まで走り抜けていきます。
しばらくお休みをもらうけれど、必ずまたステージの上で会えることを信じて『さよならの代わりに』とタイトルをつけました。残りのライブも精一杯弾き歌います。最後の最後まで長利和季として歌い抜くことを暖かく見守ってくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
2018.3.12 長利 和季
----- 追記 -----
スケジュールには載っていませんが4月1日にツアーファイナルという形で活動休止前最後となるミニワンマンライブをさせていただくことになりました。最後に心ゆくまで演奏してから活動休止したいという願いに仙台BARTAKEさんが協力してくださったため、20:00から1時間ほど歌わせていただきます。9日のワンマンライブが今までの集大成なら、今回のミニワンマンライブは僕のわがままです。最後まで精一杯歌います。どうぞよろしくお願い致します。
2018.3.18 長利 和季
2018.4.1(日)3rd single「candle」release tour
Tour Final 『さよならの代わりに』
仙台BARTAKE
OP/ST 19:30/20:00
TICKET ¥2,000(+1Drink)
終演予定 21:30
出演者 長利和季(弾き語りのみの演奏となります)